
「ママがいい!」でパパが撃沈した夜に——パパ拒否期の乗り越え方
2026-08-18
はじめに
「パパとお風呂入ろう」「やだ!ママがいい!」
寝かしつけを代わろうとしたら、大泣き。オムツ替えすら「ママじゃなきゃやだ」。
せっかくやる気を出したパパは静かに撃沈し、結局ぜんぶママに戻ってきて、ママは休めない。パパはだんだん手を出さなくなる——。
この「パパ拒否期」、本当に多くの家庭で起きます。今日は、その理由と乗り越え方を、ママ側・パパ側の両方に向けて書きます。
「ママがいい」は、パパへの評価ではありません
まず知ってほしいのは、「ママがいい!」はパパの関わりが下手だから起きるのではないということです。
小さい子には、「いちばん安心できる人」に強くくっつく時期があります。多くの家庭では、妊娠・授乳からの流れで、それがママになる。特に眠い・疲れた・不安といった「余裕がない場面」ほど、子どもはいちばんの安全基地に集中します。
だから、お風呂や寝かしつけといった無防備になる場面で「ママがいい」が出るのは、発達としてとても自然なこと。パパが嫌いなのではなく、今はママで安心を充電したいだけなんです。
そしてこの時期は、必ず終わります。数か月後には「パパがいい!」に反転して、今度はママが少し寂しくなる——という家庭も珍しくありません。
パパ側へ:撃沈しても、撤退しないでほしい理由
拒否されると、正直へこみますよね。「俺じゃダメなんだ」と手を引きたくなる。
でも、ここで関わりをやめてしまうと、「安心できる人リスト」にパパが載る機会そのものが減って、拒否期が長引きやすくなります。
おすすめは、「本丸」ではなく「外堀」から関わることです。
寝かしつけやお風呂のような、子どもが安心を最重視する場面は、いったんママに譲る。代わりに、公園、電車を見に行く、休日の朝ごはん、くすぐり遊び——機嫌のいい時間帯の楽しい役割を全部引き受ける。
「パパ=楽しいことが起きる人」の貯金が貯まると、安心の場面でも少しずつ受け入れられるようになっていきます。
ママ側へ:橋を架ける2つの声かけ
ママの動き方でも、流れはかなり変わります。
①パパを下げない。「パパじゃダメだって〜」と笑い話にすると、子どもは「パパはダメな人」という設定を学習してしまいます。悪気がなくても、拒否期を固定する言葉になりがちです。
②パパの株を上げる実況をする。「パパ、お風呂あっためてくれたんだって。やさしいね」「このおにぎり、パパが作ったんだよ」——ママ経由の良い情報は、子どもにしっかり届きます。いちばん信頼している人からの推薦は、効くんです。
そして可能なら、ママが在宅のまま「見える範囲でパパに任せる」段階を挟むと、子どもも安心して移行しやすくなります。いきなり2人きりより、階段を1段ずつ。
それでも泣かれる日の割り切り
工夫しても、泣く日は泣きます。
そんな日は、無理にパパで通さなくて大丈夫。「今日はママがいいんだね、おいで」で切り上げて、パパは別の家事に回る——それも立派なチームプレーです。
拒否期の目標は「今日パパで寝かしつけられること」ではなく、パパが関わり続けたまま、この時期を通過すること。長期戦でいきましょう。
いつまで続く?の目安
「ママがいい!」のピークは1〜3歳頃に来ることが多く、波がありながら数か月〜1年ほどで落ち着いていく子が多いです。ただし個人差は大きく、下の子の誕生や入園などの環境の変化で、一時的にぶり返すこともあります。
長く感じますが、「安心の充電が済めば離れていく」のがこの時期。終わりがあると知っているだけでも、今日の大泣きが少し軽く見えるはずです。
おわりに
「ママがいい!」は、ママが積み上げてきた安心の証明であって、パパの失格通知ではありません。
パパは外堀から、ママは橋を架けて。
数か月後、「パパがいい!」と言われて寂しくなる日が来たら、この記事のことを思い出して笑ってください。
今日も、おつかれさまでした。
めろん|保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。
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