
「うちの子、お友達できるかな」と心配しているママへ
2026-07-11
「うちの子、保育園でお友達できてるかな」
迎えに行くたびに、ひとりで遊んでいる姿を見るたびに、そう思ったことはありませんか。
心配になって当然です。でも今日は、その心配がすこし軽くなるかもしれない話をします。
子どもの友達関係は「段階」があります
まず知っておいてほしいのが、友達との関わり方には発達の順番があるということです。
1〜2歳ごろ:「近くにいる」だけでいい 同じ部屋にいても、それぞれが自分の遊びをしている。これを「並行遊び」といいます。隣の子のことは気になっています。チラチラ見ています。でも、関わるのはまだ難しい。それが普通です。
3〜4歳ごろ:少しずつ「一緒に」できるようになる 「貸して」「いいよ」のやりとりが始まります。でもまだルールが難しく、けんかもしょっちゅう。それも発達のサインです。
5〜6歳ごろ:「友達」という感覚が育つ 「○○ちゃんと遊びたい」「○○くんが好き」という特定の相手への気持ちが生まれます。一緒にルールを決めて遊べるようになります。
つまり、2〜3歳の子がひとりで遊んでいるのは、社会性がないのではなく、発達の順番がそうなっているからです。
「うちの子まだ友達と遊べていない」ではなく、「今はそういう時期」と見てあげてください。
「人見知り」「慣れるのが遅い」は個性です
新しい場所や初めての相手に時間がかかる子がいます。
「なんでもっと積極的に行けないんだろう」と思うかもしれません。でも保育士をしていて感じるのは、こういう子は観察力が高いということです。
飛び込む前に、「この場所は安全か」「あの子はどんな子か」をじっくり見ている。慎重なのは、賢さのあらわれでもあります。
急かされると余計に固まってしまいます。逆に、「ゆっくり見ていていいよ」と伝えてあげると、自分のタイミングで動き出せる子がほとんどです。
ゆっくり関係を作っていく子は、できた友達と長く深くつながることが多いです。
親が「無理に友達を作ろうとする」と逆効果になります
心配するあまり、「あの子と遊んでおいで」「ほら、一緒にやろうって言って」と背中を押してしまうことがあります。
気持ちはわかります。でも、これは逆効果になることがほとんどです。
子どもは「友達を作らなければいけない」とプレッシャーを感じると、より固まってしまいます。友達関係に「義務感」が生まれると、楽しくなくなるからです。
また、「なんでひとりで遊んでるの」「お友達と仲良くしなさい」という言葉は、「自分はできていない」という気持ちを積み重ねていきます。それが自信のなさにつながることもあります。
親にできることは、機会を作ることです。同年代の子がいる場所に連れて行く、公園に連れ出す。でも、そこで何をするかは子どもに任せる。それだけでいいんです。
実は、友達関係は家の中で育っています
友達と上手に関われる子に共通していること、知っていますか。
それは、家でよく話しているということです。
家で親と話をたくさんする子は、言葉のキャッチボールに慣れています。「相手の言葉を聞いて、返す」という練習が毎日積み重なっています。
家でぬいぐるみやキャラクターとごっこ遊びをする子は、「相手の気持ちを想像する力」が育っています。「この子は今どんな気持ちかな」と考えながら遊ぶ経験が、友達関係の土台になります。
特別なことをしなくていい。毎日の「今日どうだった?」の会話と、好きな遊びの時間があれば十分です。
「うちの子、ひとりでいる」と聞いた日
保育士から「今日はひとりで遊んでいました」と言われると、胸がざわっとしますよね。
でも、ひとつ聞いてみてください。「楽しそうでしたか?」と。
ひとりで夢中になって遊んでいるなら、それはその子の充実した時間です。集団の中で自分のペースを守れているということでもあります。
心配なのは、悲しそうにひとりでいる時。「一緒に遊びたいのに入れてもらえない」「声をかけたいけど怖い」そういうサインが見えているなら、担任の先生に相談してみてください。先生はそういう話をしてもらいたいと思っています。
友達の数より、「この人といると楽しい」を大切に
友達の数は、多ければいいわけじゃないと思っています。
「この人と一緒にいると楽しい」「この人には何でも言える」そう思える相手が、一人いれば十分です。
小学校に入ると環境がガラッと変わります。幼稚園や保育園のときの友達関係が、そのまま続くとも限りません。今の段階で「友達が少ない」ことよりも、**「関わることを楽しめているか」**の方が大切です。
あなたのお子さんも、きっとその人を探しています。まだ出会っていないだけかもしれない。焦らず、見守っていてあげてください。
今日も、おつかれさまでした。