
共感力を育てる絵本の読み方
2026-07-04
保育士時代、紙芝居を読み終えた後のことです。
子どもたちがしーんと静かになって、まだ物語の世界の中にいる。
そんな瞬間が大好きでした。
「やった!」と心の中でガッツポーズしながら、次のページをめくっていました(笑)。
絵本や紙芝居には、子どもを別の世界に連れていく力がある。そしてその力が、共感力を育てる最高の機会になるんです。
共感力はなぜ絵本で育つのか
共感力とは、相手の気持ちを想像して、寄り添える力のこと。
「なんでそんなこと言うの!」と怒るより、「あの子、なんで泣いてるんだろう?」と考えられる子に育ってほしい。多くのママがそう思っているはずです。
でも共感力は、直接「人の気持ちを考えなさい」と教えてもなかなか育ちません。
絵本が優れているのは、物語を通じて自然に「他者の気持ちを想像する体験」ができるから。
登場人物が悲しんでいる。怒っている。嬉しそうにしている。
そのたびに「この子はどんな気持ちかな?」と想像することで、共感する力が少しずつ鍛えられていくんです。
やっていること①「この子、どんな気持ちかな?」と聞く
絵本を読んでいる途中、登場人物の表情や場面に差し掛かったらこう聞きます。
「この子、どんな気持ちかな?」
答えは何でもOK。「悲しい」でも「怒ってる」でも「わかんない」でも。
大事なのは**「他者の気持ちを考える」という行為そのもの**です。
これを繰り返すうちに、子どもは日常生活でも自然と「あの子、どんな気持ちかな?」と考えるようになっていきます。
やっていること②読み終わったら「どう思った?」と聞く
読み終わった後はこう聞きます。
「〇〇ちゃんはどう思った?」
「かわいそうだった」「悲しかった」「ちょっと怖かった」
どんな答えでも、すぐに「そうだね」と受け止めてあげる。
正解を求めるのではなく、自分の気持ちを言葉にする練習をさせること。これが共感力の土台になります。
やっていること③声のトーンを変えて読む
登場人物によって、声のトーンを変えて読むようにしています。
怖いキャラクターは低く、ゆっくり。 嬉しい場面は明るく、少し高めに。
子どもは声のトーンから感情を読み取ります。**「これは悲しい場面なんだ」「ここは怖いんだ」**と体で感じながら聞くことで、感情の理解が深まります。
保育士時代、紙芝居では特に気合いを入れていました(笑)。子どもたちが物語の世界に引き込まれていくのが手に取るようにわかる瞬間が、本当に好きでした。
やっていること④ページをめくるのを焦らす
これは娘との読み聞かせで最近やっているのですが、ページをめくる前にわざと止めます。
「次、どうなると思う?」
そう聞くだけで、娘は真剣に考え始めます。
これは共感力だけでなく、想像力と予測する力も同時に育てる方法です。物語の先を想像するためには、登場人物の気持ちや状況を理解していないといけないから。
本の種類によりますが、ドキドキする場面では特に効果的です。
寝る前のルーティンにしてきた理由
うちでは、娘が小さい頃から寝る前の絵本を習慣にしてきました。
今では、読まないと怒ります(笑)。
遅い日でも「今日は読めないね」と言うと大変なことになるので、どんなに忙しくても1冊は読むようにしています。
寝る前は心が穏やかになりやすく、絵本の世界に入りやすい時間帯。毎晩繰り返すことで、「人の気持ちを想像する時間」が日常のリズムに組み込まれます。
図書館にも定期的に行って、いろんな絵本に触れるようにしています。
今日から始められること
難しいことは何もありません。
今夜の絵本タイムに、一言だけ加えてみてください。
「この子、どんな気持ちかな?」
それだけで、共感力を育てる読み聞かせになります。
今日も、おつかれさまでした。
めろん|保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。
X(Twitter)→ @happycherish809