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めろん|保育士ママの子育ての話

保育士経験10年以上・5歳6歳娘のママ

やり抜く力は「過去の自分」を思い出す声かけで育つ
#声かけ#やり抜く力#子育て#保育士

やり抜く力は「過去の自分」を思い出す声かけで育つ

2026-07-03

「もうやだ!うまく描けない!」

娘がお絵かきの途中で筆を投げ出しそうになった時のことです。

私はこう声をかけました。

「前に〇〇が難しいと思ったけど、やってみたらできたじゃん。」

娘の反応は…

「あー、そうだね……」

渋々、でも認めてくれました(笑)。 そしてしぶしぶながらも、また描き続けてくれたんです。

この声かけ、実はやり抜く力を育てる上でとても大切なアプローチです。


「やり抜く力」って何?

心理学者のアンジェラ・ダックワースが提唱した「グリット(GRIT)」という概念があります。

才能よりも、IQよりも、長期的な目標に向かってやり続ける力が、人生の成功を左右するというもの。

世界中の研究でこんなことがわかっています。

  • 難関大学の学生の成績を左右したのはIQではなくグリットだった
  • 新人教師が続けられるかどうかもグリットで予測できた
  • スポーツ選手の活躍もグリットと深く関係していた

つまり「諦めない力」は、才能と同じくらい、いやそれ以上に大切だということ。


なぜ「過去の成功体験」が効くのか

「もうやだ!」となっている子どもは、今この瞬間の「できない」しか見えていません。

視野がぐっと狭くなっている状態です。

そこで効果的なのが、過去の自分ができたことを思い出させること。

「前に〇〇が難しいと思ったけど、やってみたらできたじゃん」

この一言で、子どもの頭の中に**「あの時もできた」という記憶**が蘇ります。

すると「もしかして今回もできるかも」という気持ちが生まれる。

心理学では**「自己効力感」**と呼ばれる感覚です。「自分はやればできる」という手応えのこと。

この感覚が積み重なっていくことで、少しずつ「やり抜く力」が育っていくんです。


「頑張れ!」より効く理由

「頑張れ!」「諦めないで!」

応援のつもりで言っているこの言葉、実は逆効果になることがあります。

今しんどい子どもに「頑張れ」と言っても、**「これ以上どう頑張るの?」**という気持ちになってしまうから。

それより効くのが、

「前にできたこと」を一緒に思い出すこと。

責めるでも励ますでもなく、ただ事実として「あなたはこれができた」と伝える。

これが子どもの心にそっと火をつけます。


日常で使える声かけのポイント

① 具体的な出来事を挙げる

「前もできたじゃん」ではなく、 「前に〇〇が難しかったけど、やったらできたじゃん」と具体的に。

漠然とした励ましより、記憶に刺さります。

② 結果ではなく「挑戦したこと」を拾う

うまくできた時だけでなく、「やってみた」こと自体を日頃から声に出して残しておくと、後で思い出させやすくなります。

「さっき難しそうだったけど、やってみてたね」という一言が、後の声かけの材料になります。

③ 親が覚えていてあげる

子どもは自分の成功体験をすぐ忘れます。

親が覚えていて、必要な時に「あの時できたよ」と教えてあげることが、やり抜く力の積み立てになります。


完璧にやり抜かなくていい

「やり抜く力」と聞くと、最後まで絶対に諦めない、という印象があるかもしれません。

でも、そんなに構える必要はありません。

今日投げ出しても、また明日挑戦すればいい。 途中で休んでも、また戻ってくればいい。

大事なのは**「またやってみよう」という気持ちが消えないこと。**

そのために親ができることは、子どもの「できた」を覚えていて、必要な時に思い出させてあげること。

それだけで十分です。

今日も、おつかれさまでした。


めろん|保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。

X(Twitter)→ @happycherish809

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