
「早く!」と言えば言うほど、子どもが動けなくなる理由
2026-06-29
はじめに
朝、何回「早く!」と言っているか、数えたことはありますか。
「早く起きて」「早く着替えて」「早く食べて」「早く靴を履いて」——気づいたら、家を出るまでに5回も6回も言っていた、なんてことも珍しくありません。
なのに子どもは動かない。それどころか、急かすほど余計にぼーっとしている気がする。
「なんで、言えば言うほど動かないの!?」
イライラして、つい強い口調になって、あとで自己嫌悪。実はこれ、偶然じゃないんです。
「早く!」が逆効果になる理由
「早く!」という言葉は、子どもに何をすればいいかを伝えていません。
「早くって言われても、何を早くすればいいの?」と子どもの頭の中は止まります。
さらに、親が焦っていると、その緊張感が子どもにも伝わります。緊張すると体はフリーズしやすくなります。急かされるほど固まってしまう、という現象が起きるんです。
保育士の仕事でも、急かすほど子どもが動けなくなる場面を何度も見てきました。
「早く!」を言いたくなる気持ちは正しい
ここで大事なことを言わせてください。
「早く!」と言ってしまうのは、あなたがダメな親だからじゃないです。
時間内に子どもを連れて行かなきゃいけない、自分も仕事がある、遅れたら迷惑をかける——それだけのプレッシャーがある中で必死にやっているからです。
責めなくていいです。ただ、少し言葉を変えるだけで、子どもの動き方が変わることがあるのでシェアさせてください。
「早く!」の代わりに使える声かけ
「次は何をするんだっけ?」
次の行動を「教えてあげる」のではなく「思い出させる」言い方にすると、子どもが自分で考えて動けます。自分で言葉にすると、体も動きやすくなります。
「〇〇したら出発できるよ」
「早く靴を履いて!」ではなく「靴を履いたら行けるよ」。
ゴールが見えると、子どもは動きやすくなります。急かされている感じが減って、「やることがある」という感覚に切り替わります。
「ママ先に玄関行ってるね」
待っている親を見ると、子どもはプレッシャーを感じて逆に固まることがあります。
「先に行くよ」と言って姿を消すと、あわてて追いかけてくることがあります。
朝のバタバタを根本から減らすには
声かけを変えるだけでなく、「夜のうちに決めておく」と朝がラクになります。
- 着ていく服を前夜に出しておく
- ランドセルや持ち物を玄関に置いておく
- 翌日の朝食を決めておく
朝に決める数を減らすだけで、親も子どもも余裕が生まれます。
おわりに
「早く!」を言ってしまった朝も、もちろんあっていいです。
完璧な朝なんて、どこにもありません。大事なのは毎日きちんと続けることじゃなくて、「今日はこう言ってみようかな」と、ほんの少し試してみることです。
明日の朝、たった1回でいいので「次は何するんだっけ?」に変えてみてください。それだけで、十分すぎるくらいです。
今日も、おつかれさまでした。
めろん|保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。
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